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2008年03月30日

地域エネルギーの可能性を探る 2008 滝川セミナー

takikawa.jpg3月25日、環境都市宣言をしている滝川市において、標記のセミナーが開催されました。
私はバイオマスエネルギーの情報(概論と実践報告)を得るために参加してきました。月形からは他に、地球を愛する会@月形の代表で地球温暖化防止活動推進委員の平尾さんと、役場産業課の新エネルギー担当者も参加し、町内での「環境意識の向上」の動きを感じます。

セミナーの次第と内容は
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【基調講演】「地域経済と未利用エネルギー」 北海道大学公共政策大学院教授 石井吉春氏

◆現状日本において、北海道のみ景況感が悪い
◆北海道はエネルギーを他所に依存している上に、最も多く使っている
 (寒冷地による暖房、広大な土地による移動など)
◆北海道の経済規模は全国の4%、しかしCO2の排出規模は6%(産業効率が悪い)
◆'90〜'00までのCO2排出の伸び率は、全国8%に対し、北海道13.1%
 (問題! 排出量削減を真剣に考えるとき)
   ↓
◎北海道には一次産業がある(=バイオマス賦存量 大)
 バイオマスをエネルギー転換できれば、問題を解決できる。北海道はもっとも可能性のある地域。
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takikawa3.jpg【事例発表】「BDFの動向について」(社)北海道総合研究調査会 井上真二氏

◆北海道はBDF(バイオディーゼル)への取り組みの先進地
◆道内48自治体でBDFが生産されており、滝川市のみ行政が製造している
◆300KL/年=1KL/日 札幌でも既にこの規模のプラントがある。
◆BDFの排ガスの特徴(対軽油)
 ・カーボンニュートラルでCO2の排出ゼロ
 ・SOx、粒子状物質は減少する
 ・NOxは同等か若干増
◆BDFは軽油・重油・灯油の代替となるが、価格の高い軽油としての利用(車の燃料)が有利
◆BDFのプラント、1機500万円程度
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【事例発表】「稲わらを原料としたバイオエタノール製造について」大成建設(株)札幌支店営業部 牧野秀和氏

◆稲わら1t から製造されるエタノール量は0.45KL、農地1haからは0.75KL
◆稲わらは、原料として主流の穀物などに比べ効率は悪いが賦存量は多く、食糧とも競合しない
◆全道の稲わらのうち80%は上川・空知・石狩にある(そのうち76%は未利用)
◆南空知は泥炭地が多く、100%回収しても問題ない(月形の賦存量は 3838tと試算)
◆稲わらからのバイオエタノール生産コスト(試算)286円/L 今のままでは太刀打ちできない
◆稲わらの収集・運搬コストの検討(ただし雇用の創出あり)、製造工程の検討

◆ガソリンへの混合方法は直接方式(農水省、環境省)とETBE(経産省、石油連盟)とがある
◆今後1.5万KLのプラントが十勝清水(ビート、米、麦)と苫東(輸入米)にできる
◆バイオエタノールプラントの適正規模
 ・・・大きければ大きいほど効率的、ただし原料運送コストの問題。バランス重要。
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takikawa2.jpg【事例発表】「バイオガス利活用の取り組み」国土交通省北海道開発局 稲井健二氏

◆道内にあるバイオガスプラントは、その原料によっていくつかの種類がある。
 ・家畜糞尿系 (道東地方)
 ・下水処理系 (奈井江町)
 ・生ゴミ系  (滝川・砂川、深川) 
 現状では、それぞれに問題点もある。
 ・余剰ガスの発生→自然放出 
 ・買電価格が安く、ビジネスとして成り立たない

◆道外では神戸市(下水系)、横須賀市(生ゴミ系)が先進地で、それぞれバスの燃料として使用
◆バイオガスモデル(網走、足寄)
  牛1頭の糞尿 60kg/日 →(発酵)→ メタン60%濃度 2m3 → 
    →(精製)→ メタン93〜95%濃度 1m3(都市ガスの規格「12A」に相当) 
◆バイオガス精製圧縮重点装置(4,000万〜5,000万円)
 ・バイオガスプラントで発生したメタンガスを精製圧縮して、家庭用ガスボンベに充填する装置
 ・コンテナに搭載しているので、車両による移動可
 ・家庭用ガスボンベに充填するので汎用性が増す
  (ただしメタンガスのカロリーはプロパンガスの1/2〜1/3)
  ・家庭で使用する場合は配管を太くするなど若干の改修が必要だが普通に使える
  ・バイオガストラクタ:フロント部分にガスボンベを乗せる。ガスと軽油のハイブリット
◆コージェネレーションシステム
 ・一つのエネルギーから電気・熱などの異なるエネルギーを発生させる仕組みのこと
 ・現状では高コストで家庭用での実現は難しい
  例)5kwのプラント:イニシャルコスト900万円、ランニングコスト数十万円
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今回のセミナーで、概論から実践例まで多くの情報を仕入れることができました。特に実践例は、現状ではビジネスモデルにならないまでも、各地で様々な試みや取り組みがなされ、バイオマスエネルギーの可能性と、この後の展開の方向性を見極めるのに大変役立ちました。

月形町でもH20年度に「地域新エネルギービジョンの策定」が行われ、様々なエネルギーの賦存量が測られます。そのエネルギーをいかに効率よく使っていくか、知識とアイデアが勝負だと思います。私も何かの形でかかわっていきたいとと思います。

posted by ゆみこ at 12:13| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

広報誌15号発行しました

 みなさん、こんにちは!! 

 広報誌15号、発行しました。今回は、省エネ大作戦−電気編です。よろしくお願いします!!
地球を愛する会@月形 広報紙15_ページ_1.jpg地球を愛する会@月形 広報紙15_ページ_2.jpg
posted by 青い芥子 at 21:25| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

講演会「北海道農業とバイオマスエネルギー」

昨日の午後、月形町はな工房大ホールで「北海道農業とバイオマスエネルギー」という講演会が行われました。これは農水省の農地・水・環境保全向上対策・営農基礎活動支援事業の関連で、町内中和保全組合が主催したものです。

講演の内容は実に興味深く、充実した2時間でした。以下に私が興味を持った部分について列記します。
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biogass.jpg「北海道農業とバイオマスエネルギー」 講師 北海道大学大学院農業研究院教授 松田從三氏

●バイオエタノールの生産は、食糧との競合という観点からグローバルでは問題があるが、日本、こと北海道に関して言えば、農業復活のためにやる価値がある。
・休耕地、耕作放棄地での米の生産 → 米(米および稲藁)からのバイオエタノール生産
・農業振興、農地保全、食糧自給率の向上、エネルギーの創出
・道内には今後利用可能なバイオマス(稲藁、籾殻、麦藁、林地残材、草等)の賦存量が多い

●日本のバイオマスエネルギーの問題=出口がないこと
・バイオマスエネルギー(エタノール、ガス、電気など)の生産施設建設には多大な補助金が投入され作り出されている。しかし、そこで生産されたエネルギーを買い上げる政策がなく、また規制も厳しいため、経済的に成り立たない → 破綻してしまう。
・国の補助なしにバイオマスエネルギーは成り立たない。先進地:ヨーロッパ各国(特にドイツ)
・施設建設より、維持管理費が捻出できるような政策(買電・買ガス価格の上乗せ、RPS法の数値目標の引き上げ)を積極的に展開することが未来へ繋がる。
・バイオエネルギー生産時の副産物(消化液、DDGS)の利用促進もエネルギー循環のためには重要

●バイオガスプラント
・湿式メタン発酵:家畜糞尿(乳牛等)を嫌気性下、37℃、25日間発酵 → CH4 60%、H2CO3 40%、+H2S
 ここからCH4(メタン)のみを取り出す。副産物の消化液(液肥様のもの)も利用
・乾式メタン発酵:メタンガスも堆肥もできる。肉牛の糞尿はこの方式が使える
・バイオガスプラントには生ゴミや豚糞、鶏糞なども利用できる。原料によって消化液の成分が変わるので、成分分析をしながら利用する。

●バイオエタノール
・現状では発酵時にアルコール含量10%程度のものしかできないので、これを濃縮して製品にする際に多大なエネルギーが必要となる。(何を素に濃縮エネルギーを得るのか)
・生産地と消費地が近いこと重要。(移動、運搬のエネルギー)

●同量のバイオマスから生産できるエネルギーの熱量は、バイオガス>バイオエタノール
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今回の講演内容は、農地・水・環境保全向上対策・営農基礎活動支援事業にとって、最もふさわしいものだったと思います。
今まで私は『バイオマスエネルギー=環境』という概念でしか捉えていませんでいたが、今日の講演で『バイオマスエネルギー=農業(農業振興、食糧生産、自給率向上)、経済(エネルギー生産)、環境(農地保全、カーボンニュートラル)』という広がりと関連性を見つけることができました。
北海道の過疎地域や農村が、食糧もエネルギーも自給できる可能性があること、つまりは存在価値を肯定され、都心一極集中ではなく地方にも生きる道があるという希望が持てました。

私は今回の講演会で、新たな知識を得ただけでなく希望の光を感じました。講師の松田先生と、この講演会を企画してくださった中和保全組合の方に感謝します。ありがとうございました。
posted by ゆみこ at 00:53| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地球温暖化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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